Letter No. 49 モーニングストーム

「うんぎゃーーーー」

朝4時45分

歯が生えてきて不快なぶぶが叫び声を上げる


「ゔ!?」と驚いた母ちゃんが

何事かと手探りで布団を弄る


マズイ母ちゃんが起きてしまう


携帯の記録を辿ると

どうやら昨晩は深夜1時過ぎに

母ちゃんがミルクをあげてくれたようだ


僕は夜22時過ぎには入眠した

朝当番は僕の仕事なのである


まず、とにかく目をこじ開け

ぶぶを一旦あやして落ち着かせる


少し落ち着いたところで台所に向かう

湯沸かしポットにワンタッチして

その流れのまま洗面所に向かう


バシャバシャと顔を洗って

頭にも水をぶっかけ

いっぺんにわしゃわしゃ拭く


そのまま汚れた衣服とともに

洗濯機にばさっと放り込み

洗剤を入れて「おいそぎ」をポチッと押す


ピーピーピーヒャラリー


間の抜けた洗濯機の音楽は

朝の闘いのゴングである


「20分で終わらせる。」

土俵に上がる直前の力士のような心持ちである

(全国のお相撲さんごめんなさい)


お湯が沸くまであと1分半

哺乳瓶の消毒液を変えるのに適した時間だ!


「消毒液ボックス」の液体を手際よく入れ替え

きれいな哺乳瓶を取り出して並べる


次のはミルク作り

お湯と湯冷しで適量のミルクを作る


この日はミルクの温度が熱すぎたので(要は失敗したということ)

哺乳瓶を冷水に少し浸けておく


そのまま流れるような動きで

クイックルワイパーで床をふく

高速鼻歌を歌いながら踊るように

テンションの高いシンデレラになり切る


さてミルクが良い温度に冷まった

お尻拭きとオムツを手に取りながら


ぶぶの元に行き哺乳瓶を口に突っ込む

ゴキュゴキュゴキュ

ミルクを吸い込む音が静まり返った寝室に響き渡る


その間僕はぶぶの皮膚の状況を観察したり

ぼーっと瞑想したりしている

意外にリラックスできる時間だ


既に10分が経過してしまった


飲み終わったらゲップをさせ

身体ふきふきをしてあげなくてはならない


もう一度洗面所に行き

お湯でしっかりとガーゼを湿らせる


同時に3種類のベビーローションと

綿棒、ぶぶの歯磨き、ビタミンD液を手に取り

ガーゼとともにぶぶの元へ再び急ぐ


母ちゃんを起こさないよう気をつけながら

ふぎゃふぎゃいうぶぶの顔と身体を

ホットガーゼでふきふきふきふき


終わったらベビーローションを

部位によって使い分けながら

身体全体にムラなく塗りたくる

ぶぶはまな板の鯉状態で放心している


おっとここで細心の注意だ

ローションを塗り終わったときに限って

「おしっこ噴水」が噴射される


このタイミングでやられると

ふきふきと塗り塗りを

最初からやり直しになる(過去に何度もやられた)


そして難儀しながらようやくオムツをつけ

洋服のお着替えタイムである


ぶぶは以前はこれが大嫌いで泣いていたが

最近はそれほど嫌がらなくなった


最後に仕上げは

歯磨きハーミーである


痒い歯のところを擦られるのが気持ち良いのか

口を空けて嬉しそうに待ち構えている


結局ここまでに

20分くらいはかかってしまう


残念ながら工程はまだ続く

綿棒でお鼻と耳の掃除をし

ビタミンDを飲ませる


ピーッピッピーピーヒャラピー

洗濯終了の音が鳴っている


音楽に合わせて半踊りしながら

ハンガーと洗濯バサミを取り出し

洗濯機から衣類を取り出しハンガーにかける


かけ終えたら衣類を両手に抱えて

ベランダの扉をざさっと開ける


最近ずっとお天気が良い

おひさまの光と蝉の声が夏らしさを演出する

1時間ほどすればすっかり乾いてしまう


シャキッと目が覚めたところで

自分と妻の朝ごはんの準備をする


と言っても

昨晩ほぼ全て準備してあるので

冷蔵庫から取り出して並べるだけだ


カットしたフルーツ、ミニトマト、ナッツ類、茹で卵のセットに

トーストした食パンか、前日作っておいた豆乳浸しオートミール

二人分並べて一緒に作っておく


さて、ぶぶのところに戻ると

少しウトウトとした目をしている

しめたこれは再びねんねのパターンだ


すかさず添い寝してトントンしながら

ぶぶを寝かしつける


時計はもう6時近くになっている

このまま横になって油断していると

自分も眠くなるので要注意だ


以上が自分のぶぶとの基本的な

モーニングルーティーンである


ここからもしまだ余力と時間があれば

ぶぶの衣類の洗濯をしたり

昨晩たたみ損ねた衣服をたたんだりする


そうでなければ朝出勤するための

自分の着替えなどの準備をする


家事と育児は

母ちゃんと二人三脚だ

母ちゃんが夕方から夜にかけて

僕が朝の時間にぶぶの世話と家事をする


お互いきちんと意思疎通して

感謝しあうことが続けるコツだと思う


かくいう自分も

色々やるべきことを忘れることが多い


一つ一つの動作が雑なので

妻にやり直しを強いたりもする


昔から「お母さん」たちが朝5時に起床して

あらゆる家事と子供の世話をこなしているの見聞きして


「どうやったらそんな超人的なことができるのか」

と疑問に思っていたが


家事はてんで駄目な自分が

こんな朝のルーティーンをなんとかやりくりしているので自分でも驚きである


しかし、とにかく多くのタスクをこなすのと

それが妻と息子の目の前の幸福に

直結するとの実感があるので

仕事では味わえない達成感と

自己肯定感を得ることができる


あるルーティーンが習慣として根付くまでに

約2、3ヶ月かかるというが

さて自分はこれをどれくらい続けられるだろうか


3ヶ月後にこのブログを見返すのが楽しみである




おしまい。




























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