Letter No. 42  大人はずるい



僕には大っ嫌いなことがある


大人たちがテーブルを囲んで

美味しそうなご飯を食べている時に

皆で僕をあやしたり

寝かしつけようとすることである


そんなとき僕はいつもの5倍お腹に力を入れて

メガトン級の大声で泣き散らすのである


皆本当に美味しそうなご飯を食べているから

僕は涎がタラタラ流れてきて止まらない

母ちゃんが10秒に1回ペースで

僕の顎をガーゼで拭いている


「あら、食べたいの?ごめんね。」

「わー涎いっぱい出てるねー。おいしそうだよね。」

「もうちょっと大きくなったら食べようね」


こんな言葉は

僕の心を傷つけるだけであり

何の助けにもならないということを

大人たちは学ぶべきである


だから僕も容赦無く

食事中ずっと泣き止まない

この前なんて家族皆で高級なレストランに行って

僕をベビーカーに置いて落ち着かせようとしてきたから


2時間くらい泣き続けて

10人くらいの大人たち一人一人に

リレー方式で交代で順番に抱っこさせてやった


またある時は

バカ父ちゃんが「ボボ(おしゃぶり)」を家に忘れてきて

僕がずっと泣き止まなかったから

心配した親戚3人が食事を中断して

レストラン近くの薬局に「ボボ」を探しに行った


結局近所の薬局ではみつからなかったので

お店のスタッフがバイクで遠くまで行って

買ってきてくれたくらいである


まあしかしそんなのは仕方がない

大人たちは罰を受けるべきなのである


父ちゃん、母ちゃん、じいちゃん、ばあちゃんに

目に力を入れて精一杯メッセージを送る

牛肉ステーキが食べたい

チャーハンが食べたい

ハンバーガーが食べたい

苺のケーキが食べたい


しかし無念なことに

こうしたメッセージは全く届かない

「もうちょっと大きくなったら食べようね」

という無慈悲な反応を引き出すだけである


離乳食はとても美味しいのだけれど

まだ食べられる食材が限られているからもどかしい

一刻も早く離乳食を進めてほしい

そして早く美味しい料理が食べたい


それまでずっと涎攻撃と全力泣きを

し続けてやろうと思っている


この前台湾で旅行した時は

僕がミルクを飲んでいる横で

父ちゃんが無神経に牛肉弁当を食べていた

牛肉とガーリックの匂いがツンと鼻を刺す


僕が大きくなったら

数万円するステーキを食べさせてもらおう



おしまい。
























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