Letter No.3 toss and turn 寝相
夜中に地響きがなる。
必死の思いで時計を見ると、朝の2時半である。
頭がぼーっとする。
身体が圧倒的に更なる睡眠を求めており、
覚醒することを全身が拒否する。
どんどんどん。
地響きが続いている。
あ、そうだ。
自分の横にはぶぶが寝ているのであった。
何かあったのかもしれない。
その瞬間脳みそから目を上げろとの指令が下りる。
重いまぶたを開ける。
ん?
目の前に手?
いや、手ではない。
これは足だ。
ぶぶの足が自分の視界を塞いでいる。
なぜ彼の足が自分の顔の前にあるのか。
寝起きの頭ではまったく解析できない。
「ふぎゃう」
ぶぶが叫ぶ。
「おい、父ちゃん、さっきから動けへんねん。はよ助けろや」
どんどんどん。
布団の真横から飛び出たぶぶの足が
畳を蹴り続ける。
足を突き指するのではないかと思うくらい
ハンマーのように畳を蹴っている。
腹筋を使って、反動で起き上がり、
ぶぶを上から観察した。
直角だ。
ふとんと直角に寝てやがる。
「早く戻せや」
どんどん蹴り続けている。
仕方ない。
腰を曲げてぶぶを持ち上げ、
布団の真ん中の正しい位置にぶぶを戻してあげる。
この時僕は、その1時間後、そのまた1時間後に
全く同じルーティーンを繰り返すことはまだ知らない。
どうやら、寝相の悪さは父親譲りのようだ。
駄目父ちゃんの育児はまだまだ続く。
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